電気工事士になろう 4 電気工事の作業内容③
東京都世田谷区上野毛で開業している行政書士ISOMURA法務事務所の磯村です。
今回の記事は、前回に続いて電気工事の作業内容についてご紹介させていただきます。
電気工事の作業内容④
前回までの記事で、配線のための配線支持材の取り付けや、配線について簡単に紹介させていただきました。
今回は配線後の作業について紹介させていただきます。
電線の接続作業
AからBまで電線を配線したからといってすぐに電気が使えるようになるわけではありません。
①電線の片側と盤(電気の供給基地みたいなもの)、②電線のもう片側と器具(照明、コンセント、機械装置など)を接続して、ようやく配線した電線は電路(電気を送る道路)として機能します。
■電線の接続作業は有資格者のみ行える作業
配線作業や、配線支持材の取り付け作業は電気工事士の資格がなくても行うことができます。
これに対し、電線の接続作業は電気工事士の資格がなければすることができません。
大きな現場であれば、役割分担で作業を行いやすいため電気工事士の資格がなくても仕事はありますが、小さな現場ではすべての作業に対応できないと長期間仕事をするのは難しくなってしまいます。
電気工事士の資格の取得に関する攻略記事などもいつか書ければと思います。
■盤結線
分電盤内に設置されたブレーカー(スイッチのようなもの)と電線を接続していきます。この作業にこだわりを持っている電気工事士は多いと思います。いかに綺麗に速く正確に接続するか、腕の見せ所です。
先輩方の盤結線後の写真を撮映したり、接続中の様子を覗いて、技術を盗みましょう。盗まなくても教えてくれる環境であっても、技術を学ぶ姿勢は貪欲でないと習得できません。
■器具付け
照明器具や、コンセント、機械装置と電線を接続していきます。
電気工事を始めた最初のうちは盤結線よりもこちらの作業を行うことが多いと思います。
すばやく段ボール等の梱包材をばらし、仕上り天井や仕上り壁を汚さないように器具を取り付けていきます。
速く取り付けることに夢中になって、誤接続をしたり、仕上り物を傷つけたり、足場材から転落して怪我をすることがないように注意が必要です。
単純作業であれば、速さが一つのステータスになります。最初のころの自分をアピールする見せ場にもなります。
しかしながら、丁寧に確実に安全に作業を行う価値は、速さの価値を上回ります。
冷静に速く作業を行うよう、いつでも緊張感をもって作業するよう心掛けましょう。
電気工事はいつでも一事が万事になることを忘れずに。
まとめ
電気工事は、まず①電線を配線するための下準備を行います。
②次にだいたいの所定の位置まで電線を配線します(あら配線)。
③そして、壁や天井、その他仕上り物の状況にあわせて電線を正式な所定位置まで配線します。
④ここで、さらに内装の仕上がりとの兼ね合いを経て、分電盤や器具が取り付けれる状態になってから、電線の接続作業になっていきます。
足早に電気工事の作業について紹介させていただきましたが、本当はもっと、もっと作業工程があり、その作業ごとのコツや注意点、他業者との連携など記載できていないことが山ほどありますが、とりあえず、電気工事の作業内容の記事は一旦ここまでにさせていただこうと思います。
ここまで読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
体系化して記事を書いていくととんでもない作業になってしまいそうなので、今後は一つの作業にしぼってスポットライトをあて、ご紹介できればと考えています。また、その際は是非読んでいただけると嬉しいです。
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