電気工事士になろう 2 電気工事の作業内容①

東京都世田谷区上野毛で開業している行政書士ISOMURA法務事務所の磯村です。

今回の記事は、電気工事の作業内容についてご紹介させていただきます。


電気工事の作業内容①

1 配線工事

電気設備に電気が送電されていなければ、その電気設備を使用することはできません。そこで、電気の供給基地から電気設備まで送電するために電線を配線することになります。配線はいくつかの種類がありますので紹介します。

⑴強電配線

一般的には、電圧100V以上を送電する電線を配線することを強電配線といいます。機器を動かす原動力になる役割を果たしています。

電気設備でいうと、照明・コンセント、機械電源などの配線をするときに、「今日は強電配線しないとね」なんて会話をしたりします。厳密には電気工学上の定義とは異なりますが、この記事はあくまで現場の電気工事の視点から進めさせていただきます。

⑵弱電配線

大まかにいうと、強電配線以外の配線を弱電配線といいます。機器や機械を制御したり、信号を送受信したりする役割を果たしています。DC24Vで供給されているものが多いです。

親機は電源として100Vが配線され、親機から子機はDC24Vで配線されるといったものが典型例ですね。

電気設備でいえば、中央監視制御設備、電話設備、電気時計、スピーカー、インターホン、自動車管制設備、インターネット、火災報知設備、自動閉鎖設備、非常警報設備、「ガス漏れ警報設備など幅広い設備で弱電は使用されています。

配線するケーブルの種類も多く、現場では「スピーカーの線、発注し忘れたー」なんていうセリフを何度聞いたことかわかりません。

⑶ 幹線引き

幹線とは、電気室という電気基地から、各エリアの分電盤という小基地まで電気を供給するための電線をいいます。

電気工事を始めて最初にびっくりしたのは、幹線の重さでした。

1.6mの木製ドラムに巻き付いている幹線の重量は1トンを超えるものも珍しくなく、そのドラムを先輩が体を上手に使って方向転換しながら運んでいく姿を見て驚愕したのを憶えています。

こんなにも重たい幹線を引くときは、もう戦いです。

普段、それぞれのエリアで作業を進める作業員が全員集合して、みんなで力をあわせて幹線を配線していきます。他の現場で働く業者仲間も応援に来ます。これを幹線引きといい、電気工事の一大イベントになります。

幹線引きが始まると、「せーーのっっ」、「そーーれっっ」という掛け声が現場に響きます。

そして、しばらくの間、筋肉痛とうまく付き合っていかなくてはならなくなります。

⑷ 配線まとめ

電気機器があるところには必ず配線が必要になります。現場監督が作成した図面にただ沿うだけでなく、配線していないところに電気機器が設置された時や、原設計に掲載されている設備機器に相対する配線が図面にないときなど、好奇心を忘れず、積極的に監督に質問してみてください。

他にも配線の仕方の定石や、便利ツール、コツなど書きたいことは山ほどあるのですが、あくまで紹介記事ということでここまでとさせていただきます。

次回は、配線以外の電気工事の作業内容を紹介する予定です。


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